2016年10月23日日曜日

メネラウスの定理(1/3)

「(佐藤の)数学教科書[三角比・平面図形編]」(東進ブックス)の学習

【問14】△ABCの辺AB,ACをそれぞれ1:2、2:3に内分する点をD,Eとし,BEとCDの交点をFとするとき、
(1)DF:FCを求めよ。



【解答】
メネラウスの定理は、
補助線を良い位置に引けば、線の長さの比の関係のメネラウスの定理が得られる
という定理です。
そのため、図形のどこに補助線を引けば良いか、
図形が回転した位置にあってもわかるようにおぼえておきましょう。

この問題にメネラウスの定理を適用すべき補助線の位置は、
図に赤線で書きこんだ位置のDGであり、BEに平行な線です。

この位置に補助線を引けばメネラウスの定理が得られますが、
以下では、この補助線を引いたことで分かる線分の長さの比の関係を直接に使って、
(メネラウスの定理を経由せずに)
直接にこの問14を解きます。

GE=(DB/AB)・AE=(2/3)AE
DF/FC=GE/EC
=(2/3)AE/EC
=(2/3)・(2/3)
=4/9

DF:FC=4:9

【究極の方法】
 上の解き方では、補助線を引いて問題を解きましたが、その補助線を考えるのも面倒くさいと思います。
 以下の様に考えると、問題をもっと楽に解けます。
 問題の平面図形を3次元空間に配置します。
3次元空間での点の高さを括弧()内に書きます。
上図のように直線BFEの高さを(0)にし、点Aの高さを(6)にします。 

3次元空間における直線ADBにおいて、
AD:DB=1:2
の関係があることから、
点Dの高さは(4)になる。

直線AECにおいて、

AE:EC=2:3
の関係があることから、
点Cの高さは(-9)になる。

直線DFCの点間の距離の比については、
点の高さの比を考えると、
DF:FC=4:9
(解答おわり)


リンク:メネラウスの定理関係
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方べきの定理(の逆)の応用問題1(極と極線の関係)


【問】上の図形で、点Aから円Oへ引いた2つの接線APとAQが円と接する点PとQを通る直線上の点Bを選ぶ。
(点Aと直線PQとの関係は、以下のように名付けられています。すなわち、点Aが極であり直線PQが極線です。)
そのとき、点Bから円Oへ引いた2つの接線BRとBSが円と接する点RとSを結んだ線分RSの延長線が点Aを通ることを証明せよ。

この問題は難問だと思いますので、以下の解答を見て、証明の仕方を覚えるだけで良いと思います。



円の中心をOとする。

円の中心と各点P,Q,R,Sを結ぶ補助線を引く。
その補助線とその補助線の端と接続する各接線とのなす角度は直角である。

補助線OAを引いて、それと線分PQとの交点をTとする。
線分OAと線分PQは直交する。
補助線OBを引いて、それと線分RSとの交点をUとする。
線分OBと線分RSは直交する。

△OTPと△OPAは、いずれも直角三角形で、2角が等しいから相似である。
そのため、
OT:OP=OP:OA
∴ OT・OA=OP  (1)
同様にして、△OURと△ORBは相似な直角三角形であるので、
OU・OB=OR  (2)
円の半径OP=ORである。
この関係を使って、式(1)と式(2)から、以下の関係が得られる。
OT・OA=OU・OB (3)
以下のように、方べきの定理の逆の関係が成り立っている
線分TAの延長線と線分UBの延長線とが点Oで交わり、式(3)の関係があるので、
4点T,A,U,Bは、下図のように、1つの円周上にある。

その新しい円について、
円周角の∠ATB=∠AUB=∠R
∴ UBとUAは直交する。

一方、UBとUSは直交する。
USもUAもUBに直交するので、
USとUAは同一直線上にある。
∴ UAと、点Uを含む線分RSは同一直線上にある。

すなわち、線分RSの延長線が点Aを通る。
(証明終わり)
(この定理の双曲線への応用は、ここをクリックしてジャンプする)。

リンク:
極と極線
ベクトル方程式による極と極線
放物線の極線
放物線の極と極線
複素数平面での円の極と極線
円の性質
方べきの定理の証明
リンク:高校数学の目次

方べきの定理の証明

第6講「円の性質」(1)円周角(2/2) 「(佐藤の)数学教科書[三角比・平面図形編]」(東進ブックス)の学習

【定理15】円の弦ABの延長と円周上の点Tにおける接線が点Pで交わるとき、次のことが成り立つ。
PA・PB=PT
(これを「方べきの定理」と呼ぶ)
【証明】
上図のように書くと、
接弦定理により〇=∠PTA=∠PBT
∠Pは共通だから、
2角相当で、
△PAT∽△PTB

したがって、
PA/PT=PT/PB
すなわち、
PA・PB=PT
(証明おわり)

《点Pが円内にある場合の方べきの定理》



リンク:
方べきの定理(の逆)の応用問題1
円の性質
高校数学の目次

円と直線の関係の問題1

以下の問題はやさしいですが、重要な事を伝えているので、大学の図形専門の数学教授が思わず入試問題に出してしまう問題と思います。

【問】上の図形のように円OとO’が点PとQで交差している。上図のように、点Pを通る直線が円O’とAで交わり、円OとはBで交わる。また、点Qを通る直線が円O’とCで交わり、円OとはDで交わる。
このとき、線分ACと線分BDが平行になることを証明せよ。

これに解答するためのヒントの図形を以下に書きます。

リンク:
リンク:高校数学(三角比・図形)一覧
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三角形の垂心

三角形の底辺を垂線で分割した線分の長さの積は垂心の高さに比例する、という垂心の性質があります。
【定理】△ABCの3頂点A,B,Cからそれぞれ直線BC,CA,ABに引いた3本の垂線は1点Hで交わる。

【証明】以下でおぼえやすいと思われる自然な流れの思考パターンでこの定理を証明してみましょう。

上図のように、垂線ADと頂点Bから引いた垂線BEとの交点をHとします。
この図に、同じ角度だとわかる角度と、長さが分かる線の長さをことごとく書き込むと答えが見えてきます。

上図の各線分の長さをa1,a2,h,h1と名づけます。
すると、
三角形BDHと三角形ADCが相似であるので、
h1/a1=a2/h
ゆえに:
交点Hの高さすなわちDHの長さh1=(a2・a1)/h
になります。

この式は、垂線ADと線分BCとの関係だけであらわされています。
同様にして、
頂点Cから線分ABに垂直に引いた垂線と垂線ADとの交点の高さh1’も、
交点の高さh1’=(a2・a1)/h
になります。

そのため、その交点はHと同じ位置になります。
よって、
△ABCの3頂点A,B,Cからそれぞれ直線BC,CA,ABに引いた3本の垂線は1点Hで交わります。
(証明おわり)

《補足》
a1とa2の長さは以下の式で与えられる。


リンク:
方べきの定理
三角形の重心
三角形の重心の性質の別解
三角形の外心
三角形の内心
リンク:高校数学(三角形の性質)
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外接円の半径Rを三角形の3辺からもとめる

【問】三角形の外接円の半径Rを三角形の3辺からもとめる。

この問題は、三角形の外接円の半径が、正弦定理で三角形の1つの角度と関係していることと、
三角形の1つの角度が、余弦定理で三角形の3辺に関係していること
を使えば解けます。

先ず、正弦定理を思い出します。
この正弦定理から、
(1/R)=2sinA/a  (1)
が得られます。

 次に、三角形の辺の二乗の引き算の公式を変形して余弦定理を導き出して思い出します。
この余弦定理から、
2cosA/a=(b+c-a)/(abc) (2)
が得られます。
sinA+cosA=1  (3)
の関係に、この2つの式を代入します。
(1/R)=2sinA/a  (1)
2cosA/a=(b+c-a)/(abc) (2)
その代入の準備として、式3を少し変形します。
sinA+cosA=1  (3)
((2sinA/a)+(2cosA/a))=(2/a)
これに、式1と式2を代入します。
(1/R)+{(b+c-a)/(abc)}=(2/a)

この式を(1/R)だけを左辺にした式に変形します。
(1/R)
=(2/a)-{(b+c-a)/(abc)}
《公式P-Q=(P-Q)(P+Q)を使う》
={(2/a)-(b+c-a)/(abc)}
{(2/a)+(b+c-a)/(abc)}
={(2bc)-(b+c-a)}
{(2bc)+(b+c-a)}/(abc)
={(2bc)-b-c+a
{(2bc)+b+c-a}/(abc)
={-(b-c)+a}{(b+c)-a)}/(abc)
《公式P-Q=(P-Q)(P+Q)を使う》
={(-(b-c)+a)((b-c)+a)}
{((b+c)-a)((b+c)+a)}/(abc)
=(-b+c+a)(b-c+a)
(b+c-a)(b+c+a)/(abc)
よって、
=(abc)/{(-b+c+a)(b-c+a)(b+c-a)(b+c+a)}
R=(abc)/√{(-b+c+a)(b-c+a)(b+c-a)(b+c+a)}

リンク:
三角形の重心三角形の重心の性質の別解
三角形の外心
三角形の内心
リンク:高校数学(三角形の性質)
リンク:高校数学の目次


三角形の内心

(三角形の面積と内接円の半径の関係)

三角形の3つの内角の2等分線は、1点で交わり、その点から3辺までの距離は等しい。
その1点を三角形の内心と呼ぶ。
そして、その内心を中心として3辺に接する円を三角形の内接円とよびます。 

【例題】△ABCにおいて、BC=a、CA=b、AB=cとし、内接円の半径をrとするとき、△ABCの面積Sは次の式で表わされることを示せ。

S=r(a+b+c)/2
内接円の中心(内心)をIとすると、
△IBCは、底辺BCに対する高さはrです。
そのため、その面積は a・r/2 です。

同様に、
△ICAも、底辺CAに対する高さはrです。
そのため、その面積は b・r/2 です。

△IABも、底辺ABに対する高さはrです。
そのため、その面積は c・r/2 です。

以上から、△ABCの面積Sは、
S=△IBC+△ICA+△IAB
=r(a+b+c)/2
になります。
(例題おわり)


三角形のIBCの三角形ABCに対する面積比から、内接円の半径rが上の式のように、三角形の高さhから求められる。

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