佐藤の数学教科書「図形と方程式」編の勉強
【問1】原点をOとする。直線x+y=5上をP点が動くとき、半直線OP上に、OP・OQ=20となる点Qを置く。そのQ点の軌跡を求めよ。
計算する上で記号を間違えないために、P点の座標をP(a,b)とあらわして計算する。
a+b=5 (式1)
X=t・a (式2)
Y=t・b (式3)
√{a2+b2}・t√{a2+b2}=20
∴ t{a2+b2}=20 (式4)
この問題を解く方針としては、Xのみをパラメータaであらわす式と、Yのみをパラメータaであらわす式を求めて、それからXとYの関係式を考える方が確実な解き方と考える。
大学の入学試験でも、そのようなやり方で問題を解く学生を合格させたいと考えるのではないかと思います。
そのため、以下では、その方針で問題を解きます。
式1から、
b=5-a (式5)
式5を式4に代入して整理する。
t=20/{a2+(5-a)2} (式6)
式6を式2に代入する。
X=20a/{a2+(5-a)2} (式7)
式6と式5を式3に代入する。
Y=20(5-a)/{a2+(5-a)2} (式8)
式7と式8でXとYがaであらわせた。
このような式のグループからaを消去する場合の計算技術としては、
(1)先ず、式7と式8が同じ形の分母を持っていることに注目する。
(2)次に、式7の分子と式8の分子を足し算して式7及び8の分母ができるか、あるいは分子からパラメータaを消せないかを考える。
この式7の分子と式8の分子を足し算すれば、分子から変数aが消去できることがわかります。
そのため、式7と式8を足し算する。
X+Y=20・5/{a2+(5-a)2} (式9)
(3)次に、式7の分子の二乗と式8の分子の二乗を足し算して式7及び8の分母ができるかを考えます。
この式7の分子の二乗と式8の分子の二乗を足し算して式7及び8の分母ができることがわかります。
そのため、式7の二乗と式8の二乗を足し算します。
X2+Y2
={a2+(5-a)2}(20/{a2+(5-a)2})2
=202/{a2+(5-a)2} (式10)
式9と式10の分母が同じで、しかも、その分子にはパラメータaが入っていないことに注目する。そういう場合には、式9と式10に係数を掛け算して足し合わせることで、右辺の複雑な分数の式を消去できるので、以下でそのようにする。
-(式9)・4+(式10)を計算する。
-4(X+Y)+X2+Y2=0
(x-2)2+(Y-2)2=8
ここで、この円と直線は、下の図のようになる。
式7と式8でaが負の無限大か正の無限大に大きくなれば、X=0,Y=0に近づくが、Q(X,Y)は決して(0,0)には到達しない。
この図を書くことにより、そのことが明確にわかる。
高校数学の目次
【問1】原点をOとする。直線x+y=5上をP点が動くとき、半直線OP上に、OP・OQ=20となる点Qを置く。そのQ点の軌跡を求めよ。
計算する上で記号を間違えないために、P点の座標をP(a,b)とあらわして計算する。
a+b=5 (式1)
X=t・a (式2)
Y=t・b (式3)
√{a2+b2}・t√{a2+b2}=20
∴ t{a2+b2}=20 (式4)
この問題を解く方針としては、Xのみをパラメータaであらわす式と、Yのみをパラメータaであらわす式を求めて、それからXとYの関係式を考える方が確実な解き方と考える。
大学の入学試験でも、そのようなやり方で問題を解く学生を合格させたいと考えるのではないかと思います。
そのため、以下では、その方針で問題を解きます。
式1から、
b=5-a (式5)
式5を式4に代入して整理する。
t=20/{a2+(5-a)2} (式6)
式6を式2に代入する。
X=20a/{a2+(5-a)2} (式7)
式6と式5を式3に代入する。
Y=20(5-a)/{a2+(5-a)2} (式8)
式7と式8でXとYがaであらわせた。
このような式のグループからaを消去する場合の計算技術としては、
(1)先ず、式7と式8が同じ形の分母を持っていることに注目する。
(2)次に、式7の分子と式8の分子を足し算して式7及び8の分母ができるか、あるいは分子からパラメータaを消せないかを考える。
この式7の分子と式8の分子を足し算すれば、分子から変数aが消去できることがわかります。
そのため、式7と式8を足し算する。
X+Y=20・5/{a2+(5-a)2} (式9)
(3)次に、式7の分子の二乗と式8の分子の二乗を足し算して式7及び8の分母ができるかを考えます。
この式7の分子の二乗と式8の分子の二乗を足し算して式7及び8の分母ができることがわかります。
そのため、式7の二乗と式8の二乗を足し算します。
X2+Y2
={a2+(5-a)2}(20/{a2+(5-a)2})2
=202/{a2+(5-a)2} (式10)
式9と式10の分母が同じで、しかも、その分子にはパラメータaが入っていないことに注目する。そういう場合には、式9と式10に係数を掛け算して足し合わせることで、右辺の複雑な分数の式を消去できるので、以下でそのようにする。
-(式9)・4+(式10)を計算する。
-4(X+Y)+X2+Y2=0
(x-2)2+(Y-2)2=8
ここで、この円と直線は、下の図のようになる。
式7と式8でaが負の無限大か正の無限大に大きくなれば、X=0,Y=0に近づくが、Q(X,Y)は決して(0,0)には到達しない。
この図を書くことにより、そのことが明確にわかる。
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