リンク:問10
円順列とじゅず順列の数を求めます。
以下の問題はかなり難しい(特に、じゅず順列の数の計算)ので、無理して読む必要は無いと思います。
この問題より先に、問10をやってください。
この問9は、どうしても読みたい人だけ読めば良いと考えます。
【問9】
(1)×2個と●2個と○4個を円形に並べる方法(円順列)は何通りあるか。
(2)更に、それらを連結したじゅずを作る方法(じゅず順列)は何通りあるか。
(1)先ず、円順列の数を求めます。
〔解1〕
×と●と○を並べる席が2+2+4=8箇所あります。
8つの席が固定されているならば、×2つと●2つと残り4つを並べる組み合わせの数は、
8!/(4!×2!×2!)=8P4/(2!×2!)
=8×7×6×5/(2×2)=420通り
あります。
×と●と○の1つの円順列の配置を回転させると、固定した席に対しては8倍の異なる配置になる場合があります。
固定した席への配置する場合の数の420通りの配置のうち、1つの円順列の配置を回転させて8倍の配置ができる場合については、その場合の数を8で割り算して円順列の数を数えます。
(第1のタイプの配置)
下の3つの円順列の配置では、1/2回転で元の形と同じ形になります。
このタイプの配置では、1つの円順列の配置を回転させて4倍の配置ができます。
この3つの円順列の配置以外では、1回転の数分の1の回転で元の形と同じ形になるものはありません。
第1のタイプ以外の配置では、1回転で元の形に戻る配置であって、円順列で1つと数えられる配置を回転して(固定した席では)8倍の配置ができます。
第1のタイプ以外の円順列の数は、
第1のタイプ以外の円順列の数
=(固定席での全部の配置の数-(第1のタイプの円順列の数×4))/8
=(420-(3×4))/8=408/8=51
一方、第1のタイプの円順列の数は3組でした。
よって、全部の円順列の数は、
51+3=54
組みです。
(解1おわり)
〔解2〕
以下のように考えて解くことができます。
(第1のタイプの配置:(1/2)回転で元の形と同じ形になる配置)
(1/2)回転すると元の形に戻る第1のタイプの配置パターンの場合は、上図のように、黒玉●については、黒玉●が、元の位置から(1/2)回転した位置にもあるように繰り返して存在し、結局、黒玉●が中心対称な位置に2個ある配置パターンになる。第1のタイプの配置パターンは、そのように、各色の玉が中心対称な位置にある配置パターンである。
第1のタイプの配置パターンは、配置パターンの円の1/2の部分の、4個の玉の部分が1周期になって、それが2回繰り替えされて全ての玉の配置が決まる配置パターンである。
そのため、第1のタイプの玉の配置は、席が固定された場合の配置の数は、1周期である、円順列の円の1/2の部分の4個の玉の並べ方の数で計算する。その数は、上図のように1個の×の位置を固定して考え、その配置の数は1個の●の位置のバラエティの数である。その数は上図のように3組ある。
第1のタイプの配置パターンは、1/8回転する毎に、固定した席に対しては、異なる配置になり、1周期である1/2回転するまでに、0回転、(1/8)回転、(2/8)回転、(3/8)回転、した場合の4つの異なる配置が作られる。
席を固定した場合の、第1のタイプの配置のパターンの数は、席を固定しない場合の配置パターンの数3の4倍になる。その数は:
3×4=12
個である。
(1回転すると元の形に戻る(全部の)配置)
1回転して元の形になる全ての配置パターンには、第1のタイプの配置が含まれる。 全配置パターンの、席が固定された場合の配置の数は、以下のように計算する。
×と●と○を並べる席が2+2+4=8箇所ある。
8つの席が固定されているならば、×2つと●2つと残り4つを並べる組み合わせの数は、
8!/(4!×2!×2!)=8P4/(2!×2!)
=8×7×6×5/(2×2)=420個
ある。
(第1のタイプ以外の配置:1回転して初めて元の形に戻る配置)
全部の組合せの数から、第1のタイプの配置パターンの数を引き算することで、1回転して初めて元の形に戻る、(席を固定した場合の)配置の数を求める。その数は:
420-(3×4)=408
個ある。
この、第1のタイプ以外の配置パターンは、1/8回転する毎に、固定した席に対しては、異なる配置になる。すなわち、1周期である1回転するまでに、0回転、(1/8)回転、(2/8)回転、(3/8)回転、(4/8)回転、(5/8)回転、(6/8)回転、(7/8)回転した8つの場合で8つの異なる配置が作られる。
席を固定しない場合の、この第1のタイプ以外の配置の数は、席を固定した場合の配置の数408の8分の1になる。その数は:
408/8=51
組ある。
(全部の円順列の数)
以上の合計の、席を固定しない場合の、全部の円順列の配置パターンの数は:
3+51=54
組ある。
(解2おわり)
(2)次に、じゅず順列の数を求めます。
じゅず順列の場合の数を計算するには、円順列の配置毎に、
円の中心を通る裏返し線でその円順列の配置を対称に裏返して、
それが、裏返す前と同じ円順列の配置になる配置があるかどうかを調べます。
(第2のタイプ:線対称な配置)
下の12の配置は、円の中心と×の配置の中間を通る裏返し線に関して対称な形であって、
裏返し線で裏返した配置の形が元の配置と同じ形になるタイプの配置です。
この第2のタイプの円順列は12個のみです。
第2のタイプ以外の配置では、線対称な形では無いので、裏返した形は、元の形を回転することでは作れません。
第2のタイプ以外の円順列の配置は、元の配置と、裏返した後の配置とは異なる2個の配置と数えられています。
このように、第2のタイプ以外の配置は、円順列では2倍に数えられているので、
第2のタイプ以外の配置の、じゅず順列の数は、倍率である2で割り算して求められ、その数は、
(54-12)/2=21
あります。
一方、第2のタイプのじゅず順列の数は12個でした。
そのため、全部のじゅず順列の数は、
じゅず順列の数=21+12=33
場合の数と確率
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円順列とじゅず順列の数を求めます。
以下の問題はかなり難しい(特に、じゅず順列の数の計算)ので、無理して読む必要は無いと思います。
この問題より先に、問10をやってください。
この問9は、どうしても読みたい人だけ読めば良いと考えます。
【問9】
(1)×2個と●2個と○4個を円形に並べる方法(円順列)は何通りあるか。
(2)更に、それらを連結したじゅずを作る方法(じゅず順列)は何通りあるか。
(1)先ず、円順列の数を求めます。
〔解1〕
×と●と○を並べる席が2+2+4=8箇所あります。
8つの席が固定されているならば、×2つと●2つと残り4つを並べる組み合わせの数は、
8!/(4!×2!×2!)=8P4/(2!×2!)
=8×7×6×5/(2×2)=420通り
あります。
×と●と○の1つの円順列の配置を回転させると、固定した席に対しては8倍の異なる配置になる場合があります。
固定した席への配置する場合の数の420通りの配置のうち、1つの円順列の配置を回転させて8倍の配置ができる場合については、その場合の数を8で割り算して円順列の数を数えます。
(第1のタイプの配置)
下の3つの円順列の配置では、1/2回転で元の形と同じ形になります。
このタイプの配置では、1つの円順列の配置を回転させて4倍の配置ができます。
この3つの円順列の配置以外では、1回転の数分の1の回転で元の形と同じ形になるものはありません。
第1のタイプ以外の配置では、1回転で元の形に戻る配置であって、円順列で1つと数えられる配置を回転して(固定した席では)8倍の配置ができます。
第1のタイプ以外の円順列の数は、
第1のタイプ以外の円順列の数
=(固定席での全部の配置の数-(第1のタイプの円順列の数×4))/8
=(420-(3×4))/8=408/8=51
一方、第1のタイプの円順列の数は3組でした。
よって、全部の円順列の数は、
51+3=54
組みです。
(解1おわり)
〔解2〕
以下のように考えて解くことができます。
(第1のタイプの配置:(1/2)回転で元の形と同じ形になる配置)
(1/2)回転すると元の形に戻る第1のタイプの配置パターンの場合は、上図のように、黒玉●については、黒玉●が、元の位置から(1/2)回転した位置にもあるように繰り返して存在し、結局、黒玉●が中心対称な位置に2個ある配置パターンになる。第1のタイプの配置パターンは、そのように、各色の玉が中心対称な位置にある配置パターンである。
第1のタイプの配置パターンは、配置パターンの円の1/2の部分の、4個の玉の部分が1周期になって、それが2回繰り替えされて全ての玉の配置が決まる配置パターンである。
そのため、第1のタイプの玉の配置は、席が固定された場合の配置の数は、1周期である、円順列の円の1/2の部分の4個の玉の並べ方の数で計算する。その数は、上図のように1個の×の位置を固定して考え、その配置の数は1個の●の位置のバラエティの数である。その数は上図のように3組ある。
第1のタイプの配置パターンは、1/8回転する毎に、固定した席に対しては、異なる配置になり、1周期である1/2回転するまでに、0回転、(1/8)回転、(2/8)回転、(3/8)回転、した場合の4つの異なる配置が作られる。
席を固定した場合の、第1のタイプの配置のパターンの数は、席を固定しない場合の配置パターンの数3の4倍になる。その数は:
3×4=12
個である。
(1回転すると元の形に戻る(全部の)配置)
1回転して元の形になる全ての配置パターンには、第1のタイプの配置が含まれる。 全配置パターンの、席が固定された場合の配置の数は、以下のように計算する。
×と●と○を並べる席が2+2+4=8箇所ある。
8つの席が固定されているならば、×2つと●2つと残り4つを並べる組み合わせの数は、
8!/(4!×2!×2!)=8P4/(2!×2!)
=8×7×6×5/(2×2)=420個
ある。
(第1のタイプ以外の配置:1回転して初めて元の形に戻る配置)
全部の組合せの数から、第1のタイプの配置パターンの数を引き算することで、1回転して初めて元の形に戻る、(席を固定した場合の)配置の数を求める。その数は:
420-(3×4)=408
個ある。
この、第1のタイプ以外の配置パターンは、1/8回転する毎に、固定した席に対しては、異なる配置になる。すなわち、1周期である1回転するまでに、0回転、(1/8)回転、(2/8)回転、(3/8)回転、(4/8)回転、(5/8)回転、(6/8)回転、(7/8)回転した8つの場合で8つの異なる配置が作られる。
席を固定しない場合の、この第1のタイプ以外の配置の数は、席を固定した場合の配置の数408の8分の1になる。その数は:
408/8=51
組ある。
(全部の円順列の数)
以上の合計の、席を固定しない場合の、全部の円順列の配置パターンの数は:
3+51=54
組ある。
(解2おわり)
(2)次に、じゅず順列の数を求めます。
じゅず順列の場合の数を計算するには、円順列の配置毎に、
円の中心を通る裏返し線でその円順列の配置を対称に裏返して、
それが、裏返す前と同じ円順列の配置になる配置があるかどうかを調べます。
(第2のタイプ:線対称な配置)
下の12の配置は、円の中心と×の配置の中間を通る裏返し線に関して対称な形であって、
裏返し線で裏返した配置の形が元の配置と同じ形になるタイプの配置です。
この第2のタイプの円順列は12個のみです。
第2のタイプ以外の配置では、線対称な形では無いので、裏返した形は、元の形を回転することでは作れません。
第2のタイプ以外の円順列の配置は、元の配置と、裏返した後の配置とは異なる2個の配置と数えられています。
このように、第2のタイプ以外の配置は、円順列では2倍に数えられているので、
第2のタイプ以外の配置の、じゅず順列の数は、倍率である2で割り算して求められ、その数は、
(54-12)/2=21
あります。
一方、第2のタイプのじゅず順列の数は12個でした。
そのため、全部のじゅず順列の数は、
じゅず順列の数=21+12=33
場合の数と確率
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